RSI(相対力指数)とは?
相対力指数(RSI)は、J. Welles Wilder, Jr.によって開発され、1978年に出版された「New Concepts in Technical Trading Systems」で初めて発表されたテクニカル指標です。あなたがRSIを読むことに習熟すれば、それほど時間はかけずにRSIを読むことができるでしょう。そして、株式または他の金融資産がその傾向を逆転させる可能性が高い時を見極めることができるはずです。これは驚くほど正確であるため、今日使用されている最も人気のある指標の一つです。
RSIをあなたのチャートに追加する方法
- 画面上部にある[追加指標]をクリックする。
- Relative strength index(RSI)を入力してクリックする。
- 指標が画面上に表示され、RSIラインをダブルクリックすると、設定画面が表示される。
- 「(期間の)長さ」とは、RSI計算に使用される日数(デイリーチャート上にある)を意味します。「(期間の)長さ」は、基本的にWilderが推奨する14日間の設定ですが、短時間でトレーディングを繰り返すデイトレーダーの場合、「(期間の)長さ」を9日間にすると、RSIの振幅を大きくなるため、大きな変動を読むことができます。長期トレーダーの場合、指標を滑らかにして長期的視点で読みやすくするために、期間の長さを21日または28日間にすることがよくあります。期間の長さの値を色々試しても構いませんが、RSIは上限値と下限値に達する時点がトレーディングの機会を掴むには最も効果的であることを覚えておきましょう。
- RSIの色と太さはお好みに合わせて変更できます。下の図1は、私のお気に入り設定です。
- 最後に、指標を画面の一番上に移動するには、図1に示すようにRSIセクションの右上隅にある星印をクリックします(この領域にマウスを合わせるとボタンが表示されます)
RSIを算出する方法
RSI = 100–100/1+RS
RS =平均利益/平均損失
相対力(RS)値を計算すために、平均利益を平均損失で割ります。次に、RS値をRSI式(RSI = 100–100 / 1 + RS)に代入して、RSを0〜100の数値に変換します。
トレーディングシグナルのためのRSIの使い方
フェイラースイング
トップフェイラースイング
- 70を超えるRSIのピークを識別し、この点をポイント1と名付けます。このRSIの最高値であるポイント1を通り、価格チャートまで垂直線を引きます。垂直線が価格と交差する点を1aとします。
- RSIがポイント1より下がるのを待って、最低値が発生するところを確認して下さい。これをポイント3と名付けて、このレベルに水平線(下の図3の赤い線)を引きます。
- RSIが上昇するのを待って、次の最高値をポイント2と名付けます。ポイント2がポイント1より低い場合は手順4に進みます。それ以外の場合は、すべてのマークを削除して手順1に戻ります。
- ポイント2を通り、価格チャートまで続く垂直線を引きます。この垂直線上で価格の最高値をマークし、この点にポイント2aと名付けます。
- ポイント1は2より高いですか?ポイント2aは1aよりも高いですか?両方で「はい」の場合、これは大きなトレーディングのチャンスです。最後のステップでステップ6に進みます。どちらにも該当しない場合は、手順1に戻ります。
- RSIがポイント3でRSIの下限に対応する水平線(赤線)を通過するのを待ちます。RSIがこの線の下に移動した瞬間が「ショート」ポジションに入る信号です。
- RSIの最高値が下がり(1> RSIを算出する方法 2)と価格の最高値が上がる(2a> 1a)場合でなければなりません。この状態を「ベアリッシュ・ダイバージェンス(弱気の乖離)」として知られています。
- 売却またはショートポジションを取る合図は、RSIが赤い線を下回った時です。
ボトムフェイラースイング
- RSIが30を下回る最低値を識別します。RSIの最低値をポイント1として、1を通る垂直線を価格チャートにまで引きます。
- RSIが上昇するのを待ち、最高値をポイント3として、このレベルに水平線(緑色の線)を引きます。
- RSIが再び下がるのを待ちます。 RSIの次の最低値が前の最低値よりも高い場合は、より高い最低値をポイント2として、価格チャートまで別の垂直線を引きます。 RSIの次の最低点がポイント1より低い場合は、すべてのマークを削除してステップ1に戻ります。
- RSIのポイント1を通る垂直線から、価格に達した点を1aとします。ポイント2についても同じことを行い、価格の点をポイント2aと名付けます。
- ポイント2aが1aより低く、ポイント2が1より高い場合、これは非常に良い設定であり、最後のステップに進むことができます。
- RSIが緑色の線を越えて上昇するのを待ちます。ポイント3の水平線をRSIが超える瞬間が、買いやロングポジションに入るシグナルです。
RSI ダイバージェンス
Wilderは、RSIダイバージェンスが「相対力指数において唯一の最も特徴的である」と考えた[Wilder, p. 70]。
ベアリッシュ・ダイバージェンス(弱気の乖離)は、RSIが値を下げる一方で、価格が値を上げる場合の強い新興市場で見られます。例えば、ビットコインが史上最高の価格に達した直後に、RSIは、図5に示すように、大きな逆転が起きようとしていることを正確に警告しました。
RSIはより低い最高値を作り、ポイント2は1より低いことを示し、価格はより高い最高値を作り、ポイント2aが1aより高いことを示します。 この例のようにRSIが価格とは反対方向に動くと、価格が強気に見えますが、RSIはトレンドの逆転を警告するため、ベアリッシュ・ダイバージェンス(弱気の乖離)として知られています。
下の図6は、ブリッシュ・ダイバージェンス(強気の乖離)の例を示しています。
図6では、RSIはポイント2が1より高いことを示すような最低値を示しましたが、価格は1aと比較してポイント2aが示すようにより低い安値を示しました。 RSIが上昇している間に価格が下落したため、これをダイバージェンスと呼びます。 ご想像の通り、この合図の後に価格は上昇し、収益性のあるトレーディングの機会があったでしょう。RSIが30ラインを超えて交差すると(ポイント2の後)、多くのトレーダーはトレンドが逆になったことを確認し、上昇トレンドが起こるとロングポジション(買い)を取るでしょう。
あなたが図8のようにチャートのポイントを付けて、ベアリッシュ・ダイバージェンス(弱気の乖離)があったと答えるなら、よく理解できてい流でしょう。RSIは2 1aとしてより高い最高値を作りました。したがって、価格が強気に見えますが、RSIは今後の逆転について警告します。 2aでピークに達した後、価格は15%下がりました。
トレンドライン分析
上の図9のように、トレンドラインが少なくとも3回タッチされると、このラインの中断を待って、買いまたは売りのシグナルとして使用することができます。 ポイントAが示すように、RSIがトレンドラインが途切れた後に購入した場合、あなたは利益を上げていたでしょう。 ポイントBが示すように、RSIがトレンドラインを下回った時点で売却した(そしてショートポジションを取った)場合も、あなたは利益を上げていたでしょう。
この記事があなたにとって有益であったことを願っています。 ご質問やご意見がございましたら、luca @ bbod.ioまでお気軽にメールをください。
RCIの計算式を、中学生でもわかるように解説するよ!
第 2 位
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RCIとはなにか?RSIとは違うの?
今回ピックアップするテクニカル指標は、RCIです。RSIはよく耳にするけど、RCIってあまり聞かなないなー…って方、多いと思います。RCIとは、Rank Correlation Indexの頭文字をつなげたものです。
日本語に訳すと…「順位・相関・指数」となります。ちなみにRSIに関しては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
RCIの計算式を、中学生でもわかるように解説するよ!
RCIは”スピアマンの順位相関係数”の概念を取り入れた指標だ
この複雑な計算式の元になっているものは、Spearman’s rank correlation coefficient(スピアマンの順位相関係数)です。Charles Spearman(チャールズ・スピアマン)というイギリスの心理学者によって提唱されました。
スピアマンの順位相関係数は、2つのデータの相関性を数値で表すための便利な数式なんですね。なので、RCIインジケーターのことを海外では「SpearmanRankCorr.mq4」などと呼ぶこともあります。というかこちらの呼称のほうがRCIよりもメジャーかもしれません。
- レート(終値)…高い順
- 日付(期間)…新しい順
そして、2つのデータの相関関係を−100〜+100の間で数値化し、チャート上(サブウィンドウ)にプロットしたテクニカル指標こそがRCIなのです。そのために、複雑な「スピアマンの順位相関係数」の計算式を流用(改編して利用)しているわけです。
実際にRCIを計算してみよう!
次に価格の順位です。価格の順位は、n期間における価格の高い順に順位付けします。
日付 | 日付の順位 | レート(終値) | 価格の順位 | (日付順位ー価格順位)✕2乗 |
今日 | 1 | 101円 | 3 | 4 |
1日前 | 2 | 103円 | 1 | RSIを算出する方法1 |
2日前 | 3 | 102円 | 2 | 1 |
3日前 | 4 | 100円 | 4 | 0 |
4日前 | 5 | 99円 | 5 | 0 |
SUM | 6 |
表の一番右側は、(日付の順位ー価格の順位)✕2乗で算出します。一番下のSUMは、さきほど計算した「(日付の順位ー価格の順位)✕2乗」の合計です。
日付 | 日付の順位 | レート(終値) | 価格の順位 | RSIを算出する方法(日付順位ー価格順位)✕2乗 |
今日 | 1 | 103円 | 1 | 0 |
1日前 | 2 | 102円 | 2 | 0 |
2日前 | 3 | RSIを算出する方法101円 | 3 | 0 |
3日前 | 4 | 100円 | 4 | 0 |
4日前 | 5 | 99円 | 5 | 0 |
SUM | 0 |
RCI(期間5)
=( 1ー(6 ✕ SUM)÷( nの3乗 ー n ))✕ 100
=( RSIを算出する方法 1ー(6 ✕ 0)÷( 5の3乗 ー 5 ))✕ 100
=(1−0÷120)✕100
=(1-0)✕100
=100
RCIは+100になりました。5日連続で価格が上昇しているので、時間順位と価格順位の相関性が明確ですよね。だからRCIは+100になるわけです。
日付 | 日付の順位 | レート(終値) | 価格の順位 | (日付順位ー価格順位)✕2乗 |
今日 | 1 | 99円 | 5 | 16 |
1日前 | 2 | 100円 | 4 | 4 |
2日前 | 3 | 101円 | 3 | 0 |
3日前 | 4 | 102円 | 2 | 4 |
4日前 | 5 | 103円 | 1 | 16 |
SUM | 40 |
RCI(期間5)
=( 1ー(6 ✕ SUM)÷( nの3乗 ー n ))✕ 100
=( 1ー(6 ✕ 40)÷( 5の3乗 ー 5 ))✕ 100
=(1−240÷120)✕100
=(1-2)✕100
=−100
RCI(期間5)は、−100となりました。下落相場では、日付順位と価格順位が逆相関になっていますね。結果、RCIは−100という値となります。
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第 2 RSIを算出する方法 位
第 5 位
RCIは買われすぎ・売られすぎの指標ではない
仮に上昇相場で、上昇幅(変動率)がそれほど大きくなくても、前日よりも少しでも価格が上がっていればRCIは天井に張り付き続けるのです。また、上昇中に1日だけレートが下落しても、RCIの値はそれほど大きな影響を受けません。
つまり、RCIは買われすぎや売れらすぎの指標ではないということですね。RSIも同じでしたよね。
RICが+100近辺にあれば「上昇圧力が強い」と判断し、−100付近にあれば「上昇圧力が弱い」と判断する。これがRCIの本質に近い捉え方です。
【Python】【株式投資】TA-Libによるテクニカル指標算出方法(移動平均、ボリンジャーバンド、MACD、RSI)
プログラミング
今回は PythonのTA-Libライブラリを用いたテクニカル指標の算出方法 をご紹介します。
テクニカル指標を株式投資の参考にしたい
それらを用いることで買うタイミングや売るタイミングを検討できるわけですが、 自分でチャートを確認する必要があるため特に株初心者の方には億劫 です。
そこで、 「それPythonで自動化しようよ」 となるわけです。
使用するライブラリ:TA-Lib(Technical Analysis Library)
\pandas_datareaderの詳細はこちら/
おはようございます、こんにちは、こんばんは。ひよこ(@hiyoko_lets_go)です。 本日は、Pythonで株価を取得する方法をご紹介します。 最近Pythonを学習していて実データを触りたい人。自分で企業分析を行って投資.
Pythonによるテクニカル指標の取得方法
今回はテクニカル指標の中でも特に 有名かつ(個人的に)利用頻度の高い指標を4つご紹介 します。
移動平均線
移動平均線は、一定期間の平均価格を日々計算して出した「答え」を線でつないだものです。
例えば5日移動平均値は5日分の平均価格となります。そして、日々の平均価格を線でつないだものが5日移動平均線となります。
平均価格(ここでは終値の平均)を使用することで日中の大きな変動に惑わされることなく、現在の相場の方向性(トレンド)がどちらを向いているのか(上がっているのか、下がっているのか)を見ることができます。(引用:auじぶん銀行 単純移動平均線 )
可視化結果
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差で構成されており、移動平均を表す線とその上下に値動きの幅を示す線を加えた指標で、「価格の大半がこの帯(バンド)の中に収まる」という統計学を応用したテクニカル指標のひとつです。(引用:マネックス証券 ボリンジャーバンド)
ある一定の確率で値動きが収まりやすいレンジを『σ(シグマ)』と呼び、平均値からみて上のレンジを+1σ、下のレンジを-1σと呼びます。これを2倍したものが+2σ・-2σになります。 正規分布の理論によれば、この+1σ、-1σに収まる確率は約68.2%、+2σから-2σに収まる確率は約95.4%です。(引用:auじぶん銀行 ボリンジャーバンド)
ストキャスティクスって何? 使いかたと計算方法
ストキャスティクスは一定期間の一番高かった値段と安かった値段の値幅に対して、現在の株価が、どのくらいの位置いるのかということを数値化したもので、「売られすぎ」なのか「買われすぎ」なのかを知りたいときに役立ちます。RSIと同じく“逆張り指標”として横ばい相場のときに使います。
ストキャスティクスの計算方法
ストキャスティクスは複数のラインを使うことが特徴です。
各ラインの計算式は以下のとおりです。
「 %K (パーセントK)」は短期オシレータのラインです。
過去9日間の高値から安値までの値幅を100%として、現在の終値が安値から何%の位置にいるのかを表します。高値更新中なら100%、逆に安値更新中なら0%になります。(ちなみに%Kのパラメータは9日が一般的ですが、5日や14日を使うこともあります。)
「 %D (パーセントD)」は中期オシレータのラインです。
%Kの分子を直近3日間合計したものを、直近3日間合計した分母で割ったものを百分比で表します。過去3日間の%Kを移動平均化するイメージで、%Kよりはなだらかな線になります。
「 Slow%D (スローパーセントD)」は長期オシレータのラインです。
過去3日分の%Dを3で割って平均したもので、%Dよりももっとなだらかな線になります。
(%DとSlow%Dで設定される期間は3日がよく使われますが、何日に設定するかは人それぞれです。)
「ファストストキャスティクス」と「スローストキャスティクス」
どうやって使う?
ストキャスティクスの基本的な3つの活用法をご紹介します。
①最もシンプルな使いかたは%Kや%Dが、80以上の水準から80を切ったら売り、20以下の水準から20を超えたら買いと判断します。
②2本のラインが交わるタイミングを利用する方法です。ここではエッジバンドを仮に30と70とします。
70以上の水準で%Kが%Dを下回ったら売りシグナル、30以下の水準で%Kが%Dを上回ったら買いシグナルと判断します。
一方、 30以下の水準で、株価が安値更新、ストキャスティクスが前回安値を下回らずに切りあがった場合の買いシグナル、これをコンバージェンス(収束買い)といいます。
この売買シグナルは、トレンド転換をとらえるために非常に重要ですが、少々判断しにくいといった短所があります。
そのため、ほかのテクニカル指標を併用してシグナルを読むことが必要となります。
逆行現象って?
横ばい相場が続いていれば、ストキャスティクスの売買シグナルはうまく機能します。しかし、トレンドが発生し大きく上昇すると、誤った売りシグナルを発することもあります。
ジョージ・レーン氏の提唱する2つの活用法
さきほどご紹介したストキャスティクスの3つの基本法よりも、精度が高いといわれている、開発者のジョージ・レーン氏が提唱する2つの活用法をご紹介します。
①スパイク・トップとスパイク・ボトム
エッジバンドを85と15に設けます。
85の水準を上方から下回ったら売りシグナル(スパイク・トップ)、15の水準を下方から上回ったら買いシグナル(スパイク・ボトム)とします。これは鋭角的な天井(逆V字天井)や底値(V字底)に有効です。
②ガービッジ・トップとガービッジボトム
エッジバンドを70と30に設けます。
70以上の水準で%Kが%Dを2度下回ったら売りシグナル(ガービッジ・トップ)、30以下の水準で%Kが%Dを2度上回ったら買いシグナル(ガービッジ・ボトム)と判断します。これは3波動(N字)で天井や底値を形成するパターンに有効といえます。
ストキャスティクスを実際に使ってみよう (1) 単独で
それでは実際のチャートで使ってみましょう。
ここでは、ストキャスティクスは9日ベースを用いて、%Dを使用しています。
ストキャスティクスを実際に使ってみよう(2) ガービッジ・トップ
次は、%Kと%Dの交差を用いたガービッジ・トップのご紹介です。
このケースでも、パラメータは9日ベースを用いています。
RSI の正しい 使い方 |チャート分析の視点が変わる
先ほどのニューヨークダウの日足のチャート図では、買いも売りもシグナルがピタっとあたっていました。つまり、この RSI というものは、ピタっとあたる瞬間もあります。しかし、このソフトバンクの日足のチャート図のように、こんなに上昇トレンドがあるところでも、 RSIを算出する方法 売りシグナルは出ます。このときに RSI に売りのシグナルが出たから売ってしまったとなると、利益も少なくなってしまい、逆に損をする可能性もあります。
RSI RSIを算出する方法 の正しい 使い方
前項で解説したように、 使い方 を分かっておらず単純に70%以上だから「売り」だとか、30%以下だから「買い」と考えるのは間違っています。ここからは RSI の正しい 使い方 を解説していきたいと思います。
まず、 RSI を正しく使えるようになるために、4つのポイントに沿って解説をしていきます。
計算式を覚える
まず、一番目に RSI の計算式を覚える必要があります。書籍やインターネットでは計算式は覚えなくてよいと書かれているところが多いのですが、これを覚えることが正しく RSI を使えるようになる第一歩となります。難しいと言われることも多いですが、簡単です。
【 RSI の計算式】
・毎日の全日比を計算し、それを上昇した日と下降した日に分ける
※例としてパラメーターは14で解説(ワイルダー氏が推奨しているパラメーター)
・A=14日間の上昇幅の合計
・B=14日間の下落幅の合計
RSI はどのように計算するかというと、毎日の価格が前日の価格から前日比いくらかを計算します(例題のように前日比が+10円、-10円など)。 その前日比を上昇した日と下降した日に分けます。
何日間の前日比を見ればいいのかというと、この日数のことを RSI のパラメーターといいますが、 RSI を発明したワイルダー氏が14日を推奨しているので、 基本的に14日で解説をします。これは、どこの証券会社のチャートソフトも普通に RSI を表示させると、14日(短い足だと14本)で大体設定されています。この14日間の中で上がった分と下がった分のそれぞれ合計を出します。 RSI は14日間の中で、上がった分の合計と、下がった分の合計を足して、その中で上がった分の合計が全体の何%なのかを算出するものです。
※ RSI RSIを算出する方法 というテクニカル指標が出てきた誕生秘話※
テクニカル指標を研究されている方で、過去何日間で売りと買いがそれぞれどれくらい強いのか、売買の勢力を示す指標を作りたいとある人が思いました。なぜならば、過去何日間の中で、何日上がっているか、何日下がっているか、これを比較したら売買の勢力が分かるのではないかと考えたからです。
このように、より売買の勢力を分かりやすくしたものが RSI です。
計算式の意味を理解する
計算式を覚えますと、計算式が何を意味しているのかが分かります。 RSI が70%を超えると買いシグナルというのはみんな知っていますが、いったい何が70%なのかというと、多くの人がその意味をほとんど理解していません。その数値を見るということしかわかっていないのです。しかし、一番のポイントは、何パーセント以上だと買いも売りも勢力が強いと言えるのかということです。
70%以上が買われすぎだとか、30%以下が売られすぎだとか言われていますが、実際は RSI は50%以上だったら買い勢力の方が強い、50%未満だったら売り勢力の方が強いと見ていいでしょう。これは、 RSIを算出する方法 RSI を使う上で一番理解しておかなくてはならないことです。
計算式より RSI がどこを見ているかを知る
続いて、 RSIを算出する方法 RSI が100や0を表す時は、相場はどのような状況でしょうか。この RSI での100ということは、14日間で一日も下がることがなかった、逆に0ということは、14日間の中で一日も上がらず下がり続けたということを表しています。
しかし、実際にチャートを見てみると、何日か連続して陰線や陽線が出ることはありえますが、14 日間すべて上がったとか、全て下がったというのは、なかなかあることではありません。つまり、「 RSI は100や0をつけることはありません」。ここも理解しておくべきポイントです。
14日連続して上がるということは滅多にないため、50%以上になるとすでに買い勢力が強い状態になっていて、ここから100になることはないとすると、その50から100の間で「もう相当買われすぎている」と RSI が判断し売りのシグナルをだすところがあります。
それがなぜ買いシグナルなのか、売りシグナルなのかを知る
ただ、何度も伝えている通り、100%まで行くことはほとんどないため、ある程度まで上がっていくと、利食い(※3)をする人が出てきます。
つまり、 RSI が 70%を超えたということに対する正しい見方は、70%を超えると、そのあとは、買われすぎの反動の押し目の売りが出てくるようになります(利益確定をするなど)。しかし、ここからどんどんと反転して下がるということではありません。
最後にドッと上がるのがなぜかというと、常に買い方と売り方が争っています。 常に買い方と売り方が争って、最後に売り方が負けていなくなります。いなくなったところで、大暴騰するのですが、売り方がいなくなると買い方は自分で利益を確定するために売りを出さないと利益を確定できないので、売り方がいなくなった瞬間に大暴騰して、 そこで終わります。そしてその後は、下降トレンドに移っていくことになります。
14日間の中で70%も占めているのは、ものすごい買いの勢いがある証拠です。となると、相場のスタートやトレンドの初期の時には、 そういうものが出てくるということは勢いがあるということなので、「これから先トレンドが発生するよ、これから先どんどん上がっていくよ」という、 シグナルでもあるのです。
このように、 RSIを算出する方法 RSI の正しい 使い方 というのはまずは計算式を理解する。意外と難しいように感じますが、突き詰めていくと、簡単です。それで、 RSI を見ると、50%以上だったら買いの方が強い、50%以下だったら売りの方が強い、と単純な話から始まります。
RSI を使っているみなさんは、「70%以上が買われすぎ、30%以下が売られすぎ」だから、買いましょう、 売りましょうというやり方をしているため、 RSI でのシグナルを読み間違えるといったことが起きてしまいます。「70%がなぜ買われすぎなのか?」その正しい意味を理解して使うことが RSI を使いこなすための一番大切なポイントです。そのためにはまず、計算式をめんどくさがらずに覚えて理解する、そこから始めてみましょう。
(この記事で解説している内容は、投資の学校が提供する小次郎講師の講義を元にしています。)
僕が運営している投資の学校とは、2008年に「世界水準の投資教育と最高の学びを提供する」というビジョンの元、
大学受験の予備校のようなスタイルで一流の投資家から直接、彼らの実践方法を学べる学校として創業しました。
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