移動平均線と水平線
しかし、ときに買い手と売り手のバランスが崩れ、買方が有利になる局面、売方が有利になる局面があります。そういった状態を買いにエッジがある、売りにエッジがあると言います。エッジとは「優位性」、つまり有利な状態のことを指します。
もちろん、トレンドもいずれ終わります。しかし、明日終わるか、明日も継続するかを天秤にかけたとき、圧倒的に明日も継続するという可能性が多い状態がトレンドがあるという状態なのです。だから昔からトレードをする人は「Trend is friend」と言ってトレンドを大事にするのですね。
【トレンドの特長】
継続するという性質を持っている!
3、大循環分析の役割
移動平均線大循環分析(以下「大循環分析」)はそのエッジがある状態を浮き彫りにしてくれます。
移動平均線が上から短期・中期・長期という並び順になって3本の線が右肩上がりな状態が買いにエッジがある状態。上から長期・中期・短期という並び順になって3本の線が右肩下がりな状態が売りにエッジがある状態です。こういう状態を「パーフェクトオーダー」と言います。
チャートに大循環分析を付けたなら、価格変動を3つの状況に分類してください。
1、安定的に上昇している局面
2、安定的に下降している局面
3、それ以外
一般的に個人トレーダーは難しい局面でどう取ろうかというところに頭を悩まし、安定上昇・安定下降の局面を取り逃がすことが多いのです。勝つために必要な心構えは安定上昇局面、安定下降局面をしっかりと取れるかということです。
4、移動平均線大循環とは?
【移動平均線の並び順】
上から
・短期・中期・長期・・・ステージ1
・中期・短期・長期・・・ステージ2
・中期・長期・短期・・・ステージ3
・長期・中期・短期・・・ステージ4
・長期・短期・中期・・・ステージ5
・短期・長期・中期・・・ステージ6
このことを移動平均線大循環と呼び、大循環を使う分析手法ですので、移動平均線大循環分析と呼びます。上記の順番で動くことを「正順」あるいは「順行」と呼び、価格変動のおよそ7割が正順での推移となります。
5、大循環分析の性質を利用する
【大循環分析の性質】
・価格変動の大半が正順の動きでステージが推移する。
・残りのケースは逆順で推移する。
・ステージの変化は正順か逆順のみ。その他の動きはない。
・ステージの変化は正順にしろ逆順にしろ1段階ずつ。ステージ1の次にステージ3が来るような「飛ばし」はない。(※ただし3本の線が1点でクロスする場合は除く)
・逆順は一時的、最終的には正順に戻る。
・逆順は1ステージか2ステージが多い。その後は正順で動く。
・ステージ1、ステージ4は長く続くことが基本。
・ステージ23、ステージ56は移行期(変化期)のため、あっという間に通り過ぎるのが基本。
・ステージ1や4が短く、ステージ2356が長いときは、もみあい状態である可能性が高い。
現在のステージは3本の移動平均線の並び順を見ればすぐにわかります。そして現在のステージがわかれば現在の状況がわかり、そして次の展開も予測出来るわけです。現在がステージ6だとすると、次の展開はステージ1に進むか、ステージ6に戻るかふたつにひとつしかありません。ステージ1に進むなら安定上昇トレンドが発生する可能性がありますので、早めの仕掛けを検討するのです。
6、大循環分析の仕掛けと手じまい
【基本の仕掛けポイント】
買い=ステージ1で3本の線が右肩上がりを確認したらすぐに。
売り=ステージ4で3本の線が右肩下がりを確認したらすぐに。
【基本の手じまいポイント】
3本の線の並び順が変わったら。(変わると予見出来たら)
7、ステージ毎の戦略
ステージ1(上から短期・中期・長期)
長続きして安定上昇になりやすいステージです。
このステージで3本の線が右肩上がりであれば、買いにエッジがある状態です。
このステージが短期で終了したときはもみあい相場入りの可能性があります。
ステージ2(上から中期・短期・長期)
上昇相場が終焉した可能性があります。
ただし一時的な押し目ということがあります。その場合はステージ1に戻ります。
下降トレンドの第1予兆です。売りの試し玉を検討します。
ステージ3(上から中期・長期・短期)
下降相場の入り口です。
短期で終わることが多いのですが、ステージ23が長続きする場合はもみあい相場期の可能性大です。
売りの早仕掛けを検討します。
ステージ4(上から長期・中期・短期)
長続きして安定下降になりやすいステージです。
このステージで3本の線が右肩下がりであれば、売りにエッジがある状態です。
このステージが短期で終了したときはもみあい相場入りの可能性があります。
ステージ5(上から長期・短期・中期)
下降相場が終焉した可能性があります。
ただし一時的戻しということがあります。その場合はステージ4に戻ります。
上昇トレンドの第1予兆です。買いの試し玉を検討します。
ステージ6(上から短期・長期・中期)
上昇相場の入り口です。
短期で終わることが多いのですが、ステージ56が長続きする場合はもみあい相場期の可能性大です。
買いの早仕掛けを検討します。
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【FX】トレンドラインと水平線の引き方やMACDインジケーターを加えた手法を18枚のチャート画像と5000文字以上で徹底解説!
トレンドラインに惹きつけられるかの様に価格は下がってきました。
水平線+トレンドライン+インジケーター
インジケーターは異国の戦士が開発した 異国のMACDを使います。
異国のMACDは標準のMACDを見やすく、そしてMACDの可能性を最大限に引き出したインジケーターになります。
*MACDについては 以下の記事をご覧ください。
異国のMACD
この箇所で正確にエントリーをするために、この場所をさらに細かい5分足で、 異国のMACD と一緒に見ていきましょう。
様々な使い方がありますが、この記事で異国の戦士は 移動平均線と水平線 異国のMACD のダイバージェンス、MACDラインとシグナルラインのクロスを使うことにし、そこに注目して解説していきます。
一見トレンドラインのブレイクをしたように見えますが、 異国のMACD を見てください!!
ダイバージェンスが発生しています!!
この辺りでは、トレンドをブレイクしていますが、 異国のMACD のダイバージェンスから、このブレイクは一時的なものであり、この後反発をするのではないかとシナリオが描けました。
この反発では、水平線と 異国のMACD のダイバージェンスの力が同時に働いています。
この場面のヘッドアンドショルダーのネックライン、トレンドライン、 異国のMACD の情報を使いエントリーポイントを探していきます。
異国のMACD は前にダイバージェンスを起こし、その後 異国のMACD のボリンジャーバンドはスクイーズの状態に入りトレンドを形成する力を溜めています。
そして、スクイーズの状態からエクスパンションの状態になり、チャートをみるとヘッドアンドショルダーのネックラインをブレイクし、その戻しの状態です。この箇所では、トレンドラインとヘッドアンドショルダーのネックラインが重なっており、 異国のMACD を見るとボリンジャーバンドの中心線より上にある状態で、さらにMACDラインはシグナルラインよりも上にあります。
ちなみに、 異国のMACD も決済目標ラインを超えたところでレギュラーダイバージェンスが起きており、決済目標ラインでの決済も自信を持って行うことが出来ます!
今回使用したインジケーター異国のMACD は標準のMACDを見やすく、そしてMACDの可能性を最大限に引き出したインジケーターですので、ぜひチェックしてください!
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